長期間にわたり放置していた車両など、これから乗る機会のない車検切れの車を廃車にする場合、必要な手順を踏まなくてはなりません。廃車を視野に入れている場合、どういった手続きが必要か、注意点などについてご説明いたします。
車検が切れた車は廃車にできる?
車検が切れた車は、廃車にできるのか紹介します。
結論:廃車の手続きが可能
廃車とは、車両の登録を抹消するという手続きです。廃車の手続きをおこなわずに放置していると、車検切れの状態であっても登録されている限りは税金がかかり続けます。使用していない車両の税金を払い続けることになるため、廃車をせずに放置している車両があれば、早めの手続きをおすすめいたします。
車検が切れた車は、廃車手続きが可能です。手続きには車検証が必要ですが、こちらは再交付申請が可能なため、規定の手順を踏めば再度取得できます。長く放置していた車両を廃車にしたい場合も、さほど問題はありません。では実際に廃車の手続きはどのように進めすればよいのかを詳しく紹介いたします。これから廃車を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
車検が切れた車を廃車にする方法
車検が切れた車を廃車にする方法は2つあります。それぞれのメリットとデメリットも含めて紹介します。
廃車代行店へ依頼する
廃車代行店に廃車の手続きを依頼する場合は、必要な書類を用意しておきましょう。必要な書類が準備できていれば、廃車代行店に連絡するだけで、廃車に必要な面倒な手続きを代行してもらえます。廃車代行店へ依頼するメリットは、無料で対応してもらえることが多い、自宅にいるだけで車を処分できる、信頼性が高いなどがあげられます。ただし、車の状態によっては移送費用が必要なケースがありますので、詳しくは問い合わせをしてご確認ください。
自分で手続きをする
廃車の手続きは、ご自身でも可能です。ただし、手間がかかるなどのデメリットがあります。自分でスクラップ場に持ち込み、必要な書類の発行を求める、そしてナンバープレートを運輸支局に返却するなど、これらの作業をご自身で行う必要があります。帰りの足が確保できないなどの不便さや、手続きが難しいと感じる場合は、廃車代行店に依頼するのが安心です。
車検が切れた車の廃車手続きの流れ
車検が切れた車の廃車には、一時抹消登録と永久抹消登録という2つの手続きがあります。これらは普通車、軽自動車で手続き方法が異なります。
一時抹消登録は、道路運送車両法第16条に基づくものです。永久抹消登録は同法15条に基づくものです。所有者は、どちらかを選んで廃車の手続きをします。一時抹消登録と永久抹消登録の違いは、車に乗る可能性を残しておくかどうかです。解体をする場合は永久抹消、再度登録を考えている場合は一時抹消を選びます。永久抹消の場合は、原則として一度手続きを終えてしまうと再登録ができない解体を前提としている抹消手続きです。
一時抹消は再登録ができるため、盗難に遭った場合や、長期的に車に乗らない場合、税金を抑えるために用いられることが多いです。
普通車の一時抹消
ここではご自身で普通車を一時抹消する場合の流れ、必要書類、費用についてまとめています。
手続きの流れ
- 運輸支局で用紙を入手・作成
- 印紙の購入で登録手数料の支払い
- ナンバーを返納
- 窓口に書類を提出
- 登録識別情報等通知書の交付を受ける
必要書類
- 車検証
- ナンバープレート前後2枚
- 申請書(第3号様式の2)
- 手数料納付書
- 印鑑証明書(発行後3ヵ月以内のもの)
- 委任状
- 自動車税申告書
費用
普通自動車の一時抹消にかかる費用は、手数料350円です。
軽自動車の一時抹消
ここではご自身で軽自動車を一時抹消する場合の流れ、必要書類、費用についてまとめています。
手続きの流れ
- 軽自動車検査協会の事務所の窓口で必要書類を入手
- 案内に従って必要事項を記載
- 申請書類とナンバープレート2枚をセットにして返納
- 自動車検査証返納証明書を受け取る
必要書類
- 車検証
- 自動車検査証返納証明書交付申請書
- 自動車検査証返納届出書(軽第4号様式)
- 軽自動車税申告書
費用
軽自動車の一時抹消にかかる費用は、手数料350円です。
普通車の永久抹消
ここではご自身で普通車を永久抹消する場合の流れ、必要書類、費用についてまとめています。
手続きの流れ
- 運輸支局で用紙を入手・作成
- ナンバープレートを返納する
- 窓口に書類を提出
必要書類
- 車検証
- 所有者の印鑑登録証明書(発行後3ヵ月以内のもの)
- 前後2枚のナンバープレート
- 移動報告番号、解体報告記録日のメモ
- 自動車税申告書
- リサイクル券
費用
永久抹消にかかる費用は無料です。
軽自動車の永久抹消
ここではご自身で軽自動車を永久抹消する場合の必要書類、費用についてまとめています。
手続きの流れ
- 協会事務での窓口にて必要書類を入手
- 必要事項を記載し、申請書類とナンバープレートを2枚セットにして返納
- 自動車検査証返納証明書を受け取る
必要書類
- 車検証
- 前後2枚のナンバープレート
- 所有者の印鑑登録証明書(発行後3ヵ月以内のもの)
- 移動報告番号、解体報告記録日のメモ
- 軽自動車税申告書
- リサイクル券
費用
永久抹消にかかる費用は無料です。
車検が切れた車を廃車にする際の注意点
車検が切れた車を廃車にする際に注意すべきことを紹介します。
車検切れの車両は公道走行ができない
車検切れの車で公道を走行した場合、罰則があります。車検が切れた状態で公道を走ると30日の免停処分、違反点数6点、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる、れっきとした交通違反です。たとえ違反の前歴がなくても、免停処分になってしまいます。
また、車検と同時に更新されることが多い自賠責保険も切れている場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金、違反点数6点、1カ月の免停処分が科せられます。両方切れている場合は、より重い罰則を受けることになるので注意が必要です。
車検、自賠責保険が切れている状態で廃車に出したい場合は、ご自身で廃車にする場合は、自賠責保険に加入の上仮ナンバーを取得する方法、そして代行業者に依頼する方法があります。どちらかの対処をしない場合は、交通違反となり摘発されてしまいます。
ローンを完済していない車の場合は?
ローンが残っている車を廃車にする場合は、車検証に記載されている情報をまずは確認します。車検証で所有者が自分の場合は廃車にできますが、ローン会社やディーラーが所有者になっている場合は廃車にできません。所有者が自分であれば、ローンの支払い中でも廃車にできます。
車検が切れた車を廃車にするには「クリック車検」がおすすめ
車検切れの車を廃車したい、けれどいざ廃車にしようとした場合に手続きがとても面倒だとお困りではないでしょうか。そのような時は、ぜひ【クリック車検】にお任せください。
ご自身で廃車の手続きをする場合はさまざまな作業が必要で手間がかかりますが、クリック車検にお任せいただければ、必要書類の用意をしてご連絡いただくだけで、すぐに引き取りに伺います。レッカー費用なども、かからずとてもお得にご利用いただけます。
また無料での出張サービスでお客様の都合に合わせて、日時の指定が可能です。車検が切れている状態だと、自分で車も動かせず、仮ナンバーの取得にもさまざまな手続きが必要ですが、クリック車検では買取サービス、廃車の代行手続きを行なっているため、面倒な手続きは一切ありません。廃車にする予定がある方、廃車予定の車をそのままになっていてお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。置いていても税金がかかるだけの乗らない車を、簡単に手放すお手伝いをいたします。